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オーダーするときのポイント

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ブリティッシュスタイルスーツを
オーダーするときのポイント

ブリティッシュスタイルのスーツ
引用元HP:アステッドコーキン
https://usted-k.com/article/usted-kouahkinn-スタイリング-24/

スーツのスタイルは大きく分けてイギリス発祥の「ブリティッシュスタイル」と、イタリア発祥の「イタリアンスタイル」に分かれています。

ブリティシュスーツは「構築的」「重厚感」がキーワード。歴史がかもし出す重厚感が美しいブリティッシュスーツの特徴や、オーダーする際のポイントをお伝えします。

ブリティッシュスーツの特徴

重厚感

ブリティッシュスーツの大きな特徴である重厚感は、スーツの形からくるのはもちろん、生地が与える印象も大きいと言えます。

イギリスという国は、一年を通して気温があまり高くない曇り空の日が多く、日本と同じように湿度が高めの気候です。その為、湿気があっても美しくパリッとした印象に見えるような、厚めの生地が使われるため、自然な重厚感が演出されます。

また、ブリティッシュスーツには親から子へと受け継ぐものという文化があります。丈夫で生地がヨレにくいよう厚めのしっかりとした生地が使われ、サイズ調整もできるようなつくりになっているのが特徴です。

構築的な作り

ブリティッシュスーツには、「構築的」という表現が使われることが多く、時には鎧のようだとも言われます。

その由来はかっちりとした肩の作りや全体のシルエットにあり、胸元に厚みを感じられるよう計算されているからとのこと。昔は階級の象徴として愛されたブリティッシュスーツだからこそ、より紳士的に見える構築的なつくりが求められたのでしょう。

ブリティッシュスーツオーダーの
ポイント

ブリティッシュスーツのオーダーポイントや注意点を見てみましょう。

シルエット

ブリティッシュスーツの特徴はそのシルエット。肩周りがしっかりとした、タイトで縦長に見えるよう計算されています。全体的に品のよい印象になるよう、バランスを見ながら整えていきます。

ラペル幅

顔周りの印象を大きく変えるラペル(衿)は、形や幅の選択肢が豊富にあります。ラペルの形はV字に切り込みが入った「ノッチドラペル」と、先端が上を向いた「ピークドラペル」があり、その間をとったものなどもあります。

ピークドラペルは、よりドレッシーに見せてくれるスタイル。ブリティッシュ感を強く出したいのであれば、ピークドラペルを選ぶのが良いでしょう。

ラペルの幅については、細いものは5cm、広いものは10cmと広さに開きがあります。幅が狭いほどカジュアルな印象を持たれる為、重厚感があり肩幅がしっかりとしているブリティッシュスーツには、平均から少し広めくらいのものを選び、バランスをとるのが良いとされています。

肩周り・ショルダー

ブリティッシュスーツ1番の特徴とも言える肩周り。厚めの肩パットで角ばったシルエットになるようにします。

肩のラインから肩に向けてなめらかなラインを描き、肩先が少し立ち上がるように袖をつける「コンケープ・ショルダー」は、ブリティッシュスーツの定番スタイル。ブリティッシュスーツのオーダーに、肩パッドとコンケープ・ショルダーは欠かせません。

毛芯

毛芯とは、スーツのラベル(衿)や胸元部分に張りを持たせるために入れられる素材です。既製品では接着芯と呼ばれる簡易的なものが多く使われています。

本来の毛芯は動物の毛を使って作られており、最高級品は馬の尻尾の毛を使った「本バス芯」と呼ばれるものがあります。馬の尻尾と言えばバイオリンの弓にも使われているもの。どれだけ丈夫なのかが想像できます。

ブリティッシュスタイルスーツがもつ張りのある生地の重厚感が特徴です。
その為にも、毛芯はしっかりとした動物性のものが好ましいと言えます。

Vゾーン

ジャケットとシャツ、ネクタイまわりのVゾーンは、ブリティッシュスーツとイタリアンスーツで大きな違いがあります。ラフに着こなすイタリアンスーツに対して、カチッと着るブリティッシュスーツは、この衿元のVゾーンの開きが浅くて狭めなのが特徴です。

着る人の体型や動き方で着やすさがずいぶんと変わってくるもの。肩幅、Vゾーン、ラペル幅のバランスが良くなるように相談しながらオーダーしましょう。

ウエストシェイプ

ブリティッシュスーツは、広くしっかりとした肩幅に対して、しっかりとシェイプされたウエストラインが特徴です。

肩幅はしっかり、Vゾーンは狭め、第一ボタンの位置は高めで着こなすブリティッシュスーツは、ウエストにシェイプを入れた方がバランス良く仕上がります。

ポケット

ブリティッシュスタイルのスーツは、ポケットにも大きな特徴があります。元々英国紳士が着用するものであったブリティッシュスタイルは、紳士のたしなみとも言える乗馬と大きく関係しています。

スラント・ポケット

スラント・ポケットとは、乗馬中でも使いやすいように斜めに切れ込みを入れたポケット。ハッキング・ポケットとも呼ばれます。ブリティッシュスーツの特徴でもある胸元の厚みを強調し、スマートに見せるような視覚的効果ももたらしています。

チェンジポケット

右手側の腰ポケット上に付けられたポケットを、チェンジポケットと言います。乗馬や狩猟中に使いやすいように付けられたものとされ、ウエストラインを高くスマートに見せてくれる効果も期待できます。

袖ボタン

ブリティッシュスタイルのスーツは、カチッとした印象が美しいスーツ。袖ボタンにもこだわりたいところです。

ボタンの数

一般的に3つはカジュアルなシーンに、4つはビジネスやフォーマルシーンに向いているとされてます。なかには5つボタンで自分らしさを表現する上級者も。ボタンの数でさまざまなシーンを演出できるのは、スーツならではの楽しみ方です。

ボタン付け方

ボタンの付け方には「開き見せ」と「本切羽」があります。

「開き見せ」は実際には開かない袖で、飾りボタンがあしらわれています。対して「本切羽」は実際に袖が開く仕様。丁寧な仕事でしか出来ないおしゃれです。

着用シーンを選ぶボタンのつけ方

ボタンのつけ方には「並び」と「重ね」があり、「重ね」はイタリアンスーツで好まれる少し遊びの入ったスタイル。ビジネスや冠婚葬祭などでは、「並び」ボタンでフォーマル感を出しましょう。

ベント

スーツのシルエットに大きく影響するベントは、センターとサイドの2種類があります。どちらも乗馬をしやすいように作られたものでイギリス起源。剣を扱いやすいようにと作られたサイドベントがよりエレガントであり人気です。

素材

ブリティッシュスタイルスーツ特徴は、厚みのあるしっかりとした素材。英国の湿気の多い気候でも、代々受け継がれる丈夫なスーツを仕立てるために欠かせない素材です。

シワになりにくく、ハリがある分厚い素材なら、シーンを選ばずおしゃれに着こなせるでしょう。

ブリティッシュスタイルスーツに
用いられる生地

イギリスには有名な生地のブランドも多数存在します。有名な生地ブランドには次のようなところがあります。

ダンヒル

全体的に落ち着いた色味やクラシカルなデザインに似合う生地で、適度な張りが美しいツヤとドレーブ感を演出します。高級テーラーでも使用される生地です。

ダンヒルの生地について詳しく見る

ハリソンズ

生地のラインナップが豊富で、3シーズン着用可能な生地や、軽くて丈夫な素材はビジネスシーンでも重宝されています。コート生地の品揃えでも評判のブランドです。

ハリソンズの生地について詳しく見る

フォックスブラザーズ

ウールを起毛加工した、柔らかくあたたかなフランネル素材を使用。独特な光沢があり高級感が感じられます。伝統的な製造方法から生み出される生地です。

フォックスブラザーズの生地について詳しく見る

重厚でクラシカルな雰囲気を楽しむ

ブリティッシュスタイルのスーツは、誰もが憧れるシックな印象の重厚感が特徴。ボディーラインをきれいに見せてくれるので、格式高い場で自分なりのおしゃれを楽しめます。

理想のスーツを作るのに、おすすめのスタイルです。

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